Awazaru's Blog

筆者の覚え書きです。内容は電子工作とかその他いろいろ。

Mac版LTspiceで真空管モデルを扱う

MacLTspice真空管モデルを扱う方法をまとめました。
 
必要なもの
 
まずはLTspiceのライブラリ構造に関してまとめます。
デフォルトでソフトをインストールした場合,
Users/ユーザー名/Library/Application Support/LTspice/lib
にあります
 
lib/sub内は ライブラリデータ(.lib)
lib/sym内は シンボルデータ(.asy)
になっています
予めそれぞれに”tube"などわかりやすい名前でディレクトリを作っておくと管理がしやすいと思います
以降 ライブラリデータ用ディレクトリ=lib/sub/mylib, シンボルデータ用ディレクトリ=lib/sym/tubeとします
 
1,真空管のシンボルデータはlib/sym/misc内にあり,triode.asyやpentode.asyなどの種類があります。使いたい真空管に合わせて選びシンボルデータ用ディレクトリにコピーして使う真空管の名前に変更しましょう。
2,DLした真空管モデルから(使いたい真空管).incをコピーしてライブラリデータ用のディレクトリにコピーして拡張子を.libに変更します
3, .asyをエディタで開きSYMATRと書いてあるところで
value "使う真空管の名前"
Prefix X
ModelFile mylib/“使う真空管".lib
Description “コメントなど"
に変更します.
5極管の場合ここで同時に.libファイルを参照し、.SUBCKT から左に続くピンの順番(一番左が1,)に合うように,.asyのなかでSpiceOrderの番号を変更します.
4,あとは実際に部品配置をして “.lib mylib/“使う真空管".lib” を追加すれば使用することができます.
 
5極管の場合部品を右クリックすると開けるウインドウが立ちます

f:id:yudai524:20160614180104p:image

ここからOpenSymbolを開き

 

f:id:yudai524:20160614204630p:plain

黒丸のところを削除します(上はPentrode,下は6BQ5になっていますが本来なら両方6BQ5になります)

f:id:yudai524:20160614180112p:image

このようにG3の部分を消しておく必要があります.(白丸が消えればOKです)
 
6/20追記:ビーム管→5極管に修正しました